ディックと再婚したクリスチナ。でも階級の差は大きく、ディックは支配者階級になじむことができない。召使が主人であるディックを(もとは同じ使用人なので)ぞんざいに扱い、もう主人ではないはずのマークの無理難題には嬉々として従う。ディックの苦悩は深く、溜まりに溜まったストレスはクリスチナに向けられる。
いやあ、ホントに「少年文庫」に入れておくのはもったいない女性向きの小説です。
ディックを悪く書きすぎじゃないの?マークを魅力的に書きすぎじゃないの?クリスチナはどっちの男にもいい顔をして、ほんと、やな女だ、これじゃディックがぐれるのも仕方ない、など思いつつ夢中で読んだ。
今も残ると言われるイギリス階級制の厳しさにも思いを馳せる。
それにしても、ディックが可哀そう・・・。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年12月17日
- 読了日 : 2012年12月16日
- 本棚登録日 : 2012年12月17日
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