第一部(1から10巻)読了。
山岸凉子は好きなんだけど、バレエ自体をよく知らないので、敢て読まなかった。『アラベスク』は読んだけど。
でも思いなおして読んでみたら、さすが山岸凉子、ただのバレエ漫画ではない。
『アラベスク』もノンナを中心に人間の弱さ、恐ろしさを描いていたと思うが、舞台を現代の日本にすることで、さらに様々な問題を描いて見せている。
はじめは主人公が、肉体にハンデがあり、精神的な弱さがあるとはいえ、お金に不自由せず、(母は指導者だし、家がバレエスタジオ)恵まれてるよな、やっぱりバレエってすごくお金かかるし、それを払える親がいるというのがバレリーナになる最低条件かも、なんて思って読んでいたので、被虐待児の空美ちゃんの方がずっと気になった。
途中で空美ちゃんが消えて、どうなることかと思ったら、ちゃんとそこらへんは周到に練られていたんだな気づく。
流石、山岸凉子、と改めて思った次第。
それにしても空美ちゃん一家が気になる。
あの顔で主人公は厳しいかもしれないが、後日談を描いてほしいな。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年7月5日
- 読了日 : 2013年7月5日
- 本棚登録日 : 2013年7月5日
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