好きな写真家さんのエッセイ。ちょうど展示を観に行ったので、今だ!と思い読み始めました。
子どもの頃のこと。家族のこと。
なんて瑞々しい感性。
SWISSの文章が印象に残っていてエッセイも気になっていたのだけど、こんなに素敵な文章を書ける方とは…写真家なのに、なのか、写真家だからこその感性の豊かさなのか。詳細によく覚えていすぎて、それも含めて驚き。
“表現”を大事にしている人なんだなと改めて。
あとがきの、“目線”という言葉や、写真の代わりにという話もすとんときた。
母親のところがなんだか自分のうちのことみたいだったり、みどり先生がほんっとに許せなくて同業として気をつけようと思ったり、
マーニーや子ども時代の団地でのことや、長女だからこそのこもごもや、楽しいのに寂しいという気持ちや。
情景や気持ちの手触りがくっきりと迫る文章たち。
生きている、みんな。一生懸命に。
最終章の、必然と感動。
前述の通り、あとがきもとてもとても良かったです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
その他
- 感想投稿日 : 2019年2月7日
- 読了日 : 2019年2月10日
- 本棚登録日 : 2019年2月10日
みんなの感想をみる