猫屋敷先生と縁側の編集者 (キャラ文庫 す 4-3)

著者 :
  • 徳間書店 (2017年1月27日発売)
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本棚登録 : 129
感想 : 11
4

▼あらすじ
華やかなファッション誌から、地味な文芸誌に突然の異動!?
畑違いの職場で一からキャリアをやり直すことになった編集者の晶川。
担当に任命されたのは、ベストセラー作家だけれど、超遅筆と評判の本屋敷平だ。
足繁く通っても不遜な態度で、縁側で猫と居眠りしてばかり。
この男から原稿を取り上げて部員を見返したい──!!
ところがある夜、迷い込んだゲイバーで偶然、本屋敷と遭遇し…!?

***

表紙とタイトルに惹かれて購入してみました。
実際に手に取ってみるとなかなかのボリューム具合で、いつもより少し時間が掛かりつつも読了。

とりあえず、読み終わって一番最初に思った事は「物足りない」でした。
何ていうか…ページ数の割に単調過ぎる?
いや、争いの無い平和な作品は好きですが、ページ数がある分、ここまで何も起こらな過ぎると逆に少し飽きてくるというか。
正直、全体的に盛り上がりに欠けているかな、といった印象でした。

ですが、キャラ自体はとても良かったです。
個人的には本屋敷(攻め)が好みでした。
基本的には我が道を行くタイプの俺様キャラなんだけど、年上の晶川に対してちゃんと「さん」付けしたり、分かりやすくヤキモチ焼いたり、意外と純粋だったりとなかなか可愛らしい一面を持っていて思わずキュンとしてしまうシーンもしばしば。

ただ、やっぱり全体的に平和過ぎるのがネックかな。
犬明や白井など使いようによっては二人の間に一悶着起こせそうなキャラは出てきているのに、見事なまでに何も起こらないので少々拍子抜けというか。(特に犬明は絶対に当て馬になるだろうと思っていました^^;)

決して楽しめなかった訳ではなく面白い部分もあるにはあるのですが、いかんせん読み応えがあまり感じられないので、キャラだけでなくストーリーの方にももう少し力を入れていただきたいな、と思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 整理済み(小説)
感想投稿日 : 2017年6月24日
読了日 : 2017年6月24日
本棚登録日 : 2017年2月5日

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