マジシャン・マーダーズ (モノクローム・ロマンス文庫)

  • 新書館 (2020年12月15日発売)
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本棚登録 : 72
感想 : 7
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総合評価:★4.8
殺しのアートシリーズ第三巻。
シリーズ物も三冊目となると中弛みしてくる物も多い中、初っ端からジェイソンが何者かに襲撃されるという衝撃的な展開に驚かされ、最後まで目が離せませんでした。(流石、ジョシュ・ラニヨン先生…私達の期待を裏切らない…笑)

そんな訳で開始早々、満身創痍のジェイソンでしたが、敵の襲撃から身を守る為、ワイオミングにあるサムの実家で2週間療養する事になり、彼はそこでも新たな連続殺人事件に関わる事になります。
今回の事件はマジックに関係しているのですが、ジェイソンが美術だけでなくマジックにも精通している事に驚きでした。もしかしてサムにマジックを披露するジェイソンが見られるのでは!?と、期待してたのですが、見られなかったので残念(笑)

前回、ジェイソンに対して冷たかったサムですが、今回は割と甘めでしたね。でも、当のジェイソンが精神的にちょっと参っているのか割とずっとネガティブで、この関係には先がないと思い込んでいるのが何とも言えず悲しかったです。(二人とも間違いなく相思相愛なのに…!)

サム・ケネディとの恋は常に悪路、とジェイソンが言うだけあって途中でまた衝突しかける二人でしたが、サムがちゃんと歩み寄ってくれて…!しかも、あのサム・ケネディが声を震わせて目に涙を浮かべるなんて、信じられない!吃驚し過ぎて同じ所を何度も読み返してしまいました。これぞギャップ萌え!( *´艸`)♡
サムが感情を露わにした事で、心を打たれたジェイソン。二人とも、何だかんだ上手く続いてくれそうで良かったです。

マジシャン殺しの事件は割とあっさり決着がついたのですが、ジェイソンを襲撃した犯人は結局分からずじまいだし、ジェイソンの元に届いたカイザーの手紙がいよいよ狂気じみてきて、最後の恐怖演出にゾッとしてしまいました(小説のこういう脅かし要素大好き)
殺しのアートシリーズ、まだまだ楽しませてくれそうですね!次の巻も期待しています!((o(^∇︎^)o))

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BL小説
感想投稿日 : 2023年12月28日
読了日 : 2023年12月27日
本棚登録日 : 2023年12月27日

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