ハングアウトクライシス (バンブーコミックス Qpaコレクション)

著者 :
  • 竹書房 (2015年10月17日発売)
3.66
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本棚登録 : 1309
感想 : 30
4

▼あらすじ
法学部に通う御曹司・椿屋晟生と教育学部一のモテ男・桜井幹は、食えないオンナはいないとされる合コン負けなしのイケ男子。

ハズレだった合コン帰り、「アレならお前の方が勃つ!!」と言われ、酔った勢いもあり、おかしなテンションでラブホテルに行くことに…!
ノリで入ったはずなのに本当に勃たせてる晟生に驚きつつも、仕方なく手で抜いてやる内に自分も勃ってしまう幹。
好奇心と興味もあり、次第にエスカレートする行為
快楽の前には理性なんてあっというまに砕け散り気付けば事後…!?

合コンレジェンドの最強コンビに危機到来! 微妙に変化するふたりの関係、このカタチは恋か友情か――?

***

凄い爛れたキャンパスライフを送ってそうな二人だなぁ…と(笑)
ていうか攻めも受けもヤリチンって意外と珍しい設定ですね。
体から始まる恋なので、えっちするのは早いです。
最初はふざけた雰囲気だったので『キチク、エンカウント』のようにエロ重視でストーリーが進むのかと思いきや途中からかなり真面目というか、シリアスな感じになってちょっと吃驚しました。

ただ、正直なところ…表題作はそこまで萌えられなかったです…。
というのも晟生がかなりの俺様、かなりのヤリチンであまり好きになれず、ないわーと思ってしまうシーンが幾つもあったからなんです。
幹の首筋に付いたキスマークを見た晟生がブチ切れて他の男に股くなって叫ぶシーンがあるんですが、理不尽過ぎて真面目に「は?」ってなりました。
いやいや、自分だって幹の前で平気で他の女に手を出してるし、そもそも幹にそうさせてるのはお前じゃん?みたいな(笑)
俺様も大概にしろって感じですよ…。当然この後、幹に思いっ切り殴られるんですが…まぁ、当然の結果ですよね(笑)

それよりも当て馬キャラの深也の方がよっぽど良い男だと思いました。
優しいし、心は広いし、幹の事を凄く大事にしてくれて…晟生なんかやめてこっちとくっ付けば良いのに…と本気で思ってしまいました。
深也は良い男なのに報われないという、かなり可哀想な役だったので、是非スピンオフか何かで彼を幸せにしてあげてほしいです。

まぁでも、最後のダンスパーティーの途中で衆人環視の中、晟生が幹の足元に跪いて告白するシーンは不覚にもキュンとしましたね。
表題作で萌えたのはそれくらいかな。個人的には同時収録されていた変態リーマン×強面の風俗店員のお話と、美女と野獣のお話の方が好みで、こちらは短編ながら非常に楽しく読ませていただきました。
特に変態リーマン×強面の風俗店員の話はカバー裏のオマケ漫画まで面白くて…リーマンのあまりの変態っぷりに思わず笑ってしまいました(笑)

因みにエロの方は全体的高めです。とにかく一回一回のえっちが長めなので私は最後の方になるともうお腹がいっぱいになってしまって…。
おそらく表題作のCPがあまり好みじゃなかったってのもあると思うんですが、とにかく濃厚に感じました。表題作が好きなら全然イケると思います。

それにしてもおわる先生は相変わらず絵が丁寧で綺麗ですね…。
カラーはうっとりするほど綺麗だわ描き込み量は半端ないわ……。
絵のタッチも今時ですし、流石だと思いました。
次は是非、健気で可愛い受けが出て来るお話を描いてほしいです(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 整理済み(漫画)
感想投稿日 : 2015年11月27日
読了日 : 2015年11月27日
本棚登録日 : 2015年11月27日

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