少年は神に嫉妬される (SHYノベルス)

著者 :
  • 大洋図書 (2015年1月31日発売)
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本棚登録 : 162
感想 : 10
5

▼あらすじ
普通の高校生だった海老原樹里が神の子として キャメロット王国で過ごすようになって二カ月、神の子は王子と結ばれなければならないという言い伝えの下、第一王子のアーサーと第二王子のモルドレッドから熱烈な求愛を受けていた。王子と神の子が愛し合い、子どもをつくると国にかけられた呪いが解けるからだ。初めて会った日、誤解から無理矢理抱かれたせいで、樹里はアーサーが大嫌いだった。けれど、アーサーを知るにつれ惹かれるようになる。自分の気持ちが理解できず、苛立つ日々を送っていたある日、樹里は騎士ランスロットと神殿の禁足地である湖へ行くことになり!?

***

1巻に引き続き、先の気になる展開の連続であっという間に読み切ってしまいました。
面白かったとしか言いようがありません!
今回はアーサーよりもランスロットが中心のお話で、今まで脇役かとばかり思っていたキャラの活躍っぷりに吃驚しました。

何より吃驚したのがランスロットが樹里に惚れた挙句、手を出してしまったこと!(笑)
自分の主君が惚れている相手だと知りながらも抑え切れない熱い思い…!(切ない!)
合体まではいかなったけど、全裸で兜合わせするというエッチな事をしてしまった二人。
挿絵のインパクトも凄まじく、衝撃を受けるのと同時に「何て背徳的な関係なの…!」と非常にドキドキしてしまいました(笑)
だってランスロットめちゃくちゃ紳士で格好良いんだもの…。
加えてアーサーよりも強いとなればそりゃあ誰だって惚れるでしょうよと。
私だったら間違いなくランスロットを選ぶのに、と思いました。正直、完全に一線を超えて欲しかったくらい(笑)

一方、アーサーは今回、あんまり良いとこなかったな。
樹里に危害を加えようとした輩をその場でサクッと始末してしまったり、自分に仇なす者は樹里であろうと殺すと発言したり、樹里の目の前で本気で男娼を買おうとしたり…。
ランスロットの好感度が上がる一方で、アーサーって人としてどうなの?って思ってしまう部分が何度かあって、うーん…って感じでした^^;

でも、嫌いになれないんですよね〜(笑)
アーサーって敵認定した者には容赦ないけど、樹里の言葉には一応耳を傾けてくれるし、茶目っ気があるのでなかなかキュンとさせられる事が多くて、ランスロットとはまた違った魅力があるんですよね。
まぁ、アーサーの場合、独占欲が強過ぎるのが玉に瑕ですが…(笑)

ランスロット、アーサー、樹里の関係もこれから変わって来そうですし、樹里の父親の事も非常に気になります。
プロローグを読むに樹里の父親は異世界では魔女の夫で、異世界と樹里の世界を行ったり来たりしていたみたいですが、彼は一体何者で、目的は何なのかはまだ分からずじまい…。
今後の展開にも目が離せません。早く次の巻読まなきゃ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BL小説
感想投稿日 : 2017年8月2日
読了日 : 2017年8月1日
本棚登録日 : 2017年3月2日

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