ミスターコンビニエンス (マーブルコミックス)

  • ソフトライン 東京漫画社 (2008年7月15日発売)
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本棚登録 : 1060
感想 : 67
4

▼あらすじ
そこそこのセンスにルックス、そこそこの肩書きに収入、不平不満もそこそこで、そこそこ良い女とそこそこに長い関係。
今までの人生、たいていのことが「そこそこ」レベルで足元が安定していた人生に色恋沙汰で天変地異が起きた!

コンビニ店長・北村誠光31歳。
バイトの年下男・南原に狂わされ、恋に乱れるときめきラブ&エロス★

2人のその後を大量に描き下ろし、阿仁谷ワールド炸裂のセカンドコミックス!

***

阿仁谷先生の作品を買うのは『完璧な飼育』に続いてこれで2冊目です。
購入してから気が付いたんですが、結構古い作品なんですね。
2008年という数字を見て地味に吃驚しました(笑)

そして肝心な内容ですが…うん。面白かったです。
読ませる内容だと思うし、エロも濃いし、読み応えは十分あると思います。
でも、やっぱり絵柄はあんまり好きじゃないかも…。
綺麗過ぎる絵よりもちょっと癖のある絵柄の方が好きな私ですら、阿仁谷先生のタッチは諄過ぎてちょっと好みから外れるので、絵柄が好きになれればもっと楽しめたかな、と…。

あとは、良くも悪くも女性キャラの存在感が強過ぎな気がしてですね…。
BLとTLが混じっているような、そんな不思議な後読感で、全体的にリアリティーがあるというか若干生々しさすら感じました。
絵柄同様、そこがいい!って方も沢山いらっしゃるとは思うのですが、個人的に女性が主張し過ぎるBLがあまり好きではないので、うーん…って感じでした。
しかも最後の番外編(過去編)なんて完全に女性キャラ目線な上に切ない系のお話で、後味もあんまり良くないもんだから折角本編読み終わって上がっていたテンションが一気に下がってしまい、何だかなあ…って感じでした(^^;)

でも、印象に残ったシーンも沢山あって、中でも明るくお別れした後でドア越しに泣き崩れる南原と、そのドアを隔てた向こう側で耳をそばだてる北村のシーンが凄く切なくて胸に残りました。
そんな切ない別れ方だったからこそ、再開後のがっつくようなえっちシーンは凄くテンション上がりましたし、このシーンは特に絵から伝わる躍動感が凄くて、まるでアニメーションでも見てるような動きのある描写に感心したりしたのですが…。
まぁ、番外編でそんな熱も一気に冷めたよねっていう…(=_=;)

最初に言った通り、決して楽しめなかった訳ではないですし、評価が良いのも頷ける内容ではあるのですが、やはり自分が求めていたものとは少し違ったかな?っていうのが正直な感想です。
とりあえず、方言萌えの方、ストーリー重視の方にはお勧めの作品です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 整理済み(漫画)
感想投稿日 : 2016年8月7日
読了日 : 2016年8月7日
本棚登録日 : 2016年7月21日

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