政治とカネ: 海部俊樹回顧録 (新潮新書 394)

著者 :
  • 新潮社 (2010年11月1日発売)
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本棚登録 : 207
感想 : 35
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 昭和を知る、ということで読んでみました。
 日本の政治家の回顧録というと書くに書けない話ばかりで伏せられる名前と煮え切らない表現のオンパレード、という通念を覆す一冊です。
 海部氏の人となりそのままに書かれた本で、非常に率直な表現で書かれています。
 リクルート疑惑があったときにリ社から未公開株を貰っていない中で一番当選回数が多く…という基準で選ばれた人ですしもともとクリーンで売った自民党としては傍流派閥の三木派出身の方ですから、権力とかカネのイメージはありませんでした。
 その人が回顧録のタイトルに選んだのが「政治とカネ」。自民党がいかにカネで汚れていたかがわかります。
 海部氏自らが他の派閥や当時の社会党にカネを運んでいた、と。
 田中角栄氏や小澤一郎氏について書かれた部分を他の本とつきあわせてみると昭和史が立体的に浮かんできます。
 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 世界や日本を知る
感想投稿日 : 2011年1月3日
読了日 : 2011年1月3日
本棚登録日 : 2011年1月3日

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