隠蔽捜査シリーズ第3作
前作に続き大森署署長を務める竜崎は、アメリカ大統領来日の警備で、所轄の署長としては異例の第二方面警備本部長に任命された。
そしてその補佐役としてやって来た女性キャリアの畠山に、思いがけず熱い恋心を抱いてしまう。
それは、原理原則を大切にし、不正や隠し事は一切せず、妻からは唐変木と言われる竜崎にとって、夜も眠れず、仕事にも支障をきたすほどの一大事だった。
そんな中、テロ計画の情報が入り、
管轄内の羽田空港では不審な男が防犯カメラで確認された。
竜崎の肩に重責がのしかかる…
今作は意外にも竜崎が恋をするという、シリーズ第一、ニ作からは想像もできない展開。
しかも、それはまるで中学生が恋しているようで、周りに動揺を隠せないほどなのだ。
恋するという感情から一番遠いところにいるような、あの竜崎が…
本人に言わせれば「事故のようなもの」なのだが、国賓の安全を守る重大任務に就きながら、心ここに在らずの状態を必死に隠そうとする竜崎が、なんだか可愛く見えた。
それでもラストはやはり竜崎らしくもって行くところが流石!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
警察小説
- 感想投稿日 : 2023年7月7日
- 読了日 : 2023年7月5日
- 本棚登録日 : 2023年7月5日
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