この終末、ぼくらは100日だけの恋をする (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2017年12月22日発売)
3.20
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本棚登録 : 270
感想 : 9
5

基本、ファンタジーである。
現代科学では割り切れない状況設定で、
まぁハナからフィクションと思って読む(^ ^

が、分かってても、先が読めたとしても、
読んで面白いものはやはり面白い(^ ^

「マンガじゃん」と思うようなキャラ設定も、
現実味はあまりないが当人達の心象描写が巧みで
引き込まれて読まされてしまう(^ ^

正直、展開もオチもほぼ予想通りではあった。
が、「意外性」に頼らなくても
きちんとエンタテインメントとして成立している。
これぞ「筆力」というものなのだろう。

何気ない日常の描写が美しい(^ ^
ふとした瞬間に気づく「自分の心の動き」が愛しい(^ ^
そして、運命に翻弄され、嫌も応もなく成長していく
主人公たちがまぶしい(^ ^

読後、思わず「いい人」になってしまいそうな一冊(^ ^

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 切ない系
感想投稿日 : 2018年12月15日
読了日 : 2018年12月14日
本棚登録日 : 2018年12月12日

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