タロット大事典

著者 :
  • 国書刊行会 (1994年9月1日発売)
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本棚登録 : 84
感想 : 16
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星を一つにするべきかどうか迷ったのだが、装丁が美しいこと、カードにストーリーを付属して紹介する方法が面白いこと(ストーリーそのものが面白いかどうかは別だ)を考慮して二つとした。

タロットを紹介したいのか、(筆者の独自の解釈を多く含む)ミトラ教を布教したいのか、もはやよくわからない。ミトラ教とやらに興味がない読者にとっては、そこに費やされた記述の殆どが無駄であり、見た目のボリュームほどの実用性もない。
初心者向けに分かりやすく書かれる工夫がされているのは評価できるが、カードの説明にも筆者の独自の解釈ではないかと思われる部分が多く、どこまで信頼できるのか疑問だ。

この値段を出すつもりがあるのなら、他に幾らでも初心者向けのタロット教本は用意されており、敢えてこれを選ぶ必要はないように思う。同じ価格帯に「ラーニング・タロット」があるので、宗教色の濃いものを避けたい人にはそちらの方がお奨めだ。

装丁は本当に美しいのだが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: タロット関連
感想投稿日 : 2009年12月27日
読了日 : 2009年12月27日
本棚登録日 : 2009年12月27日

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