無知な僕には大変衝撃的な本で、いやはや。戦前からの新聞論調の変遷を豊富なエピソード、人物を配して読ませてくれました。軍にしろマスコミにしろ、それを成すものはやはり人間、国民あるわけで・・・。
検閲なしと思える今のインターネット上の情報であっても正論を見つけ出すのは至難の業だ。同じことが繰り返される可能性は無くならないだろう。
最後の章で取り上げられる毎日新聞の竹やり事件は衝撃的であるがゆえに第一次資料まで踏まえて検証したものがあれば、それを読んでみたい。これがそのまま事実であるとしたら、本当におぞましいことと思う。新名丈夫記者のその後、どのような気持ちで記事をまとめたのか、硫黄島での同年輩の兵士250名の死にどのような気持ちで臨んだのか。それを知りたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2010年7月26日
- 読了日 : 2010年7月26日
- 本棚登録日 : 2010年7月14日
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