てゆーか、邦題!
と、あのボカシの真相を知っているみなさんは怒っていることでしょう。
私も腹立たしいです。映倫め。融通きかないね。
でも12歳の初恋を描くことに関しては、
エリは女の子と考えることで
シンプルになった分よく伝わってきたのも事実です。
いじめられっこで疎外感をおぼえている少年が、
同じように社会全体から疎外されるヴァンパイアの少女と
絆を結ぶ。彼らは助け合い、
その純粋な絆ゆえ、時に倫理から外れたこともする。
実にシンプル。わかりやすい。
原作だと、もっとエログロが盛り込まれているらしいですね。
意外だったのは、エリと保護者っぽくふるまっていた男の関係。
わたしはてっきり彼こそが先代オスカーというか、
少年の頃にヴァンパイアを好きになり、
ヴァンパイアのために生きる覚悟をして、
自分だけ年を取ってしまった男・・・と解釈していたのですが、
どうやら小児性愛者(しかも同性の方)らしくて。
私は自分の解釈の方が好きですが、美しすぎるか(笑)
あとラストシーン。
いじめっこをこらしめるためにエリが戻ってきた理由はわかっても、
どうやってオスカーの危機を知ったのかが、ちゃんと描いてほしかったかな。
(こっそり見守っていたとか、ヴァンパイアの能力として可能とか、
なんでもいいから、とにかく理由を知りたかった)
そして、あのこらしめるシーンはぶいて、
いきなり2人で旅立ってもよかったんじゃないかと思ったりします。
でも、北欧の雪景色は美しかったし、オスカーも美しかったし、
インテリアはおしゃれだったし・・・雰囲気としては最高に好きでした。
まだ前半ではありますが、いちおう2012年に観た映画の中で一番のお気に入り。
- 感想投稿日 : 2012年3月12日
- 本棚登録日 : 2012年3月12日
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