宮本昌孝 『藩校早春賦』を思い出す武士YA小説でした。
勉学に秀でる弟と剣術に才がある妹その二人に比べて勉学も剣術も普通な嫡男の鬱屈から誠実に生きようとする流れが正しくYAでした。
いつの時代も思春期の思い悩みは特有よなあ……と思いつつ幼馴染の寿太郎は母親が毒親であることを差し引いてもこじらせすぎのような気がします。もう一人の幼馴染の梅ちゃんがいいヤツでした。
ラストは青春時代の終わりというには物悲しすぎて爽やかさは少なめでした。
読書状況:読み終わった
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2019年読了_本
- 感想投稿日 : 2019年3月10日
- 読了日 : 2019年3月10日
- 本棚登録日 : 2019年3月10日
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