考えない練習 (小学館文庫)

著者 :
  • 小学館 (2012年3月6日発売)
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本棚登録 : 1686
感想 : 168
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 TVCMを見て、気になって読みました。
 今、私がまさに必要としている教えがいっぱい詰まっていて勉強になりました。心を整理して、常に落ち着いた状態でこの本の教えを実行出来るような人間になりたいです。
 普段読まないタイプの本なのか、書かれている内容を理解するのにいつもよりゆっくりなペースで読みました。
 池谷裕二さんとの対談も面白かったし、心理学や脳科学の奥深さに面白いと感じました。苦みや痛みなどの身体的なものから脳は進化しているって面白いです。

今の私に刺さった部分を引用します。善友の部分は、旦那に教えてあげたいと思ったが、こういう考え方がいけないのだというのも同時に学んだ本でした。

「・・・ものを増やしてしまうというのは、目の前の視野、現実的な目の前に見えている視界を見えなくさせるきりを作りだしてしまうのです。
 いま自分がなすべきことは何か、自分にとって適切なことは何か、自分はどういう人といたら良いか、どういう話し方をしたら良いか、どう人の話を聞いたら良いかといった瞬間の判断を鈍らせる、霧になるのです。」(p.162)

「あなたのため」のアドバイス攻撃をしない(p.194)

「自分の意見を押しつけたい」欲に操られない」(p.197)

「仏道には、【善友(ぜんゆう)】という言葉があります。お互いの心を成長させていく、かけがえのない関係の友人ということですが、ブッダの教えというのは、必ずしも万人と仲良くしましょうといった博愛的な、偽善的なニュアンスというものはまったくありません。むしろ、ある意味もっと厳しいもので、お互いが堕落するような関係や、お互いの煩悩が増えるような関係、付き合っていて自分のグレードが落ちてしまうような相手からは距離を置くべきだと教えています。」(p.204)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2012年5月6日
読了日 : 2012年5月6日
本棚登録日 : 2012年5月6日

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