世界一のプロゲーマーがやっている 努力2.0

著者 :
  • ダイヤモンド社 (2019年12月5日発売)
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感想 : 66
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EVO2017で優勝したプロゲーマーのときどがSF5で強くなるために考えていることをまとめた本。
ビジネス書として格闘ゲーマー以外にも読めるようにしているため、特にときどのバックボーンを知らなくてもある程度は読めると思うが、基本はときどを知っているビジネスマンがターゲットだと思う。

インプット→アウトプット→フィードバックのサイクルをいかに継続するかを、メンタル的、環境的な側面として語っていることが多い。

インプット→アウトプット→フィードバックのサイクルをできるだけ早く繰り返す、小さい本番を繰り返して学び続けるとことで、この辺はアジャイル的な考えに近い。
小さくPDCAを回して、試行回数とフィードバックのスピードを上げることが大事で、格闘ゲームも新キャラやそれに対する対策などの研究、そしてパッチによる修正など、スピード感がないと陳腐化してしまう環境にいるためだと思う。
これは格闘ゲームだけではなく、エンジニアにも言えることでかなり技術のスピード速く、それをキャッチアップしないと技術の速度についていけなくなる。

打席に多く立つことが重要。自分の理想としている状態に上がり待ちをしていては、いつもまで経っても参加できない。機会を逃さない。

ただ、『東大卒プロゲーマー』の時から変わらず、格ゲー大好きで終始するので、格ゲー好きなのはわかった。みたいになってしまうのでときどが好きなら呼んだほうが良いいという感じ。


以下メモ

理解したつもりで終わらない。
失敗したのがインプットかアウトプットか。
原因の特定も早さを優先する。原因特定できない場合、考えが迷いに変わってしまい時間を浪費するため。
失敗原因は、そもそもの理解不足、理解したことを表現できていない
そもそもの理解不足はインプットに問題ある。
後者はアウトプットに原因がある。

できるとは言語化できるということ

心に負荷をかけない
心のエネルギーを節約する
気合いと根性で何とかすると大量の心のエネルギーを消費する。
余裕のない状態で失敗すると、精神的なダメージを通常より多く受ける。結果失敗を深刻にとらえてしまい、行動に移すことに躊躇してしまう。


リスクを避けるは癖になる
自分の実力が相手を上回っているということを一旦忘れる。上回っているという認識が消極的にさせてしまう。
勝負を避けて安心安全を選択しがち。そんなリスクを回避する癖がつくとプレイの幅が狭まり結果的に実力も伸びない。

思い通りの結果が出せない。必要な技術が習得できない。
そのような困難は、実は限界を突破する自分なりのやり方を見につける大きなチャンス。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年7月10日
読了日 : 2020年7月10日
本棚登録日 : 2020年1月20日

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