0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児

  • 小学館 (2001年6月26日発売)
3.79
  • (87)
  • (90)
  • (91)
  • (22)
  • (5)
本棚登録 : 1646
感想 : 115
4

それぞれの月齢にあわせて、発達の度合い、どのような語りかけをすべきか、遊び方、などなど…丁寧に細かく書かれている興味深い1冊。
月齢により違いがあるため、育てながら確認するには手元にないと分量的に記憶に留められない。月齢にかかわらず、共通している箇所もある…というよりはむしろ、語りかけ育児のスタンスは一貫している。それを書き残しておきたい。

30分の語りかけの時間をもち、赤ちゃんと静かな環境で向き合うことが大事。否定、質問はNG。赤ちゃんの興味があることに対して寄り添い、決して言い直したり真似させたりしないこと。言葉を楽しいと思ってもらうことが大事。赤ちゃんは自ら楽しいと学んでいく。

興味深かったのは、職業が通訳のお子さんの話。母国語でない英語で育てようとしたところ、赤ちゃんがなかなか言葉を理解しなかったとのこと。母国語で話すことが大事なのだと思い知った。通訳者でそうなのだから、素人が何をしたって駄目。まずは、ことばの楽しさを母国語で知ってもらおうと思った。

■語りかけ
~3毎日30分は赤ちゃんと向き合うこと
~3その30分は赤ちゃんと一対一
~3音楽もテレビもない静かな環境で向き合う
~3短い文、高めの声、ゆっくり、文と文の間にスペース
~3繰り返しを多く、語呂の良い言い回し
~3語りかけ育児は親の母国語で
~6赤ちゃんが返事をする間をとる
~6赤ちゃんが返す音をこまめに返す
 (自分が出す音をわからせる、声を聴くのは楽しいと思わせる)
~6赤ちゃんが興味をもっているものに音を添える
~6赤ちゃんが興味あるものに大人があわせる
~6こたえを求める質問はNG
~9赤ちゃんの言いたいことを変わりに言ってあげる
~9赤ちゃんに真似をさせない
~9身振りをたくさん使う
 (赤ちゃんにものを指し示す)
~15否定的な言い方はしない
~15テレビを見せるのは大人と一緒に30分(1歳)
~19鉄則は「そうね、」で始めること
 (否定せずに発音や文法を正しく言い直す
~24過去や未来のことを思い出させるための質問はOK
~36新しい言葉をたくさん使う

■語りかけ以外の時間
~3まわりの出来事についておしゃべりする
 (赤ちゃんがことばの全体像を知るきっかけに)
~3まわりの音を減らす
 (赤ちゃんの集中を促す)
~3歌ってあげる
~6実況中継
~19いろいろな活動に子供を参加させる
~24日課を崩さない
~29こどもに一日の予定を話してあげる
~29やってはならないことの理由を説明してあげる
~36こどもができることはなるべく自分で
~36家事などの様子をできるだけ見せる

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 育児
感想投稿日 : 2020年4月5日
読了日 : 2020年4月5日
本棚登録日 : 2020年4月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする