薬屋シリーズ第一部完です。
貸してくれた友人が「みんな嘘つきやから」と言ってくれてたんですが………
ほんと嘘つきでした。
ここが嘘で〜って説明も、途中から何がなんだかわかんなくなるくらい嘘まみれ。
なんてフェアじゃないミステリなんだ!
私このシリーズにミステリっぽさは求めてないからあまり気になりませんでしたが(笑)
というかファンタジーでしょ、と思う。
そのほうがしっくりくるのに、シリーズ名は「薬屋探偵」なんですよね。うーん。
今までバラまいてた伏線がラスト数10ベージで大回収されます。
キャラクターも勢揃いで、もう一度シリーズ初めから読み直したくなりました(笑)
誰かのためにつく嘘、強がりはときに人を救い、惑わせ、苦しめます。
真実を黙っていることとどちらが罪が重いのかは、場合にもよるんでしょうけれど、やっぱりどんなに苦しくても向き合わなきゃいけない真実はあると思う。
その人が戦わなきゃいけない何かが。
誰もがみんな一人で生きていかなきゃいけない。
でもそれは孤独じゃなくて。
自立した存在同士が寄り添うことはとても素晴らしいことなのだと。
誰かを想うことの愛しさと苦しさと暖かさを感じさせてくれる第一部最終巻でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2007年5月15日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2007年5月15日
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