家族セッション

著者 :
  • 講談社 (2021年7月14日発売)
3.38
  • (4)
  • (6)
  • (14)
  • (0)
  • (2)
本棚登録 : 91
感想 : 12
4

この小説と同じような状況が、うちの子に起こったらどうだろう。
「じつは、悪意ある取り違えで、血はつながっていません」みたいな。

短期間の居心地悪さみたいのはあるかもしれない。
でも、「じゃあ本来の血筋の家に戻そう」は、ならないかな。
DNAがなんだ。大事なのは思いだ。
思いを大切にしないで血を絶対視するから、親子間の残酷な事件が起こるのだと思う。
血にかまけて、感情を蔑ろにするから。

だから、物語の親たちの考えや行動は、仮説として楽しんだ。
仮説を提示されれば、今あることと比べて考えることができる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 9
感想投稿日 : 2021年9月11日
読了日 : 2021年9月11日
本棚登録日 : 2021年9月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする