モーガン・フリーマンがマンデラ大統領にそっくり!!
マンデラが大統領になった直後から、自国でのラグビーワールドカップ大会での自国チーム優勝をめざす、そこに焦点をしぼったのがよかった。クリント・イーストウッド監督、作りがうまいなあ、と感じた。
見ているうちに、南アフリカでのアパルトヘイトの現実、白人側、黒人側の生活、考えなどがやんわりと伝わってくる。マンデラの警備は当初黒人のみだったが、途中から前大統領の警備担当だった白人SPも加える。黒人警備官は当初受け入れられないが、白人側も「今迄は俺たちは透明の存在だったが、マンデラ氏はイギリスに行けばオレの好きなアメをおみやげにくれた」と次第に協力体制になってゆく。そして大会場でのカップ当日。警備の模様がピリピリと描かれる。現実世界での元総理銃撃の直後に録画を見たので、いやがうえにも緊張感が増してしまった。思わずマンデラの没年を調べてしまった。95歳まで長生きした。
マンデラが大統領になったのだから、アパルトヘイトの象徴であるラグビーチームのユニフォームを変える、というスポーツ団体の決議や、白人を排除しようとする黒人たち。片や黒人の暴挙を恐れる白人たち。マンデラは「獄中では看主はすべて白人だった。26年の獄中で白人の歴史を読み白人の事をじっくり観察した。彼らには大事にしているものがあって、今はそれらを排除する時ではない」という。そして「赦せ」という、赦せば○○になるのだ、という。この部分を忘れてしまったが、とにかく敵対した相手も赦すことで、自身の心の平安が訪れるのだ、というような流れだった。
マット・デイモンはラグビーチームの主将役
音楽が、ジャズベース奏者のカイル・イーストウッド。クリント・イーストウッドの息子。
マンデラ大統領の自伝が出た時、もし映画化されるとしたら誰に演じてもらいたいか、との問いに、マンデラ大統領はモーガン・フリーマンと答えたという。そして映画では自身の妻子とはゆきちがいの様子。自伝を読んでみようかな。
ネルソン・マンデラ:1918-2013(95歳没)
1918.7.18 テンブ人の首長の子として生まれる
フォートヘア大学で学ぶ
1964年、国家反逆罪で終身刑となる
1990.2.11 釈放される
1994.5.10-1999.6.14南アフリカ共和国第8代大統領
2009アメリカ
2022.7.6BSプレミアム
- 感想投稿日 : 2022年7月13日
- 読了日 : 2022年7月12日
- 本棚登録日 : 2022年7月13日
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