タイトル通り、「朝食」の歴史についてまとめられた一冊。
欧米の話が中心ですが、アジアや中東、アフリカの朝食についても触れられています。
著者が言語学者でもあるということで、朝食に関する言葉の起源なども掘り下げられていて、やや難しいですがおもしろかったです。
個人的には、文学作品を通して、その時代や地域の朝食文化について考察している部分が興味深く、取り上げられた作品も読んでみたくなりました。
文学作品でも、食事シーンというのは数多くありますが、「朝食」という一点に注目して読むというのもおもしろそうです。
写真や絵画など、朝食に関する資料も多数掲載されているので、そうしたものもじっくり眺めてみると本当に楽しい。
食文化は本当に奥深くて、おもしろいものだと改めて感じさせてくれる本です。
最後に、世界各地の朝食メニューのレシピも掲載されていますが、やはり朝食メニューだけあって、難しいレシピはなく、真似できそうなものばかりでした。
◇おすすめポイント
・文学作品内の朝食シーンを通した、「朝食文化」の考察
・言語学者の著者ならではの「朝食」にまつわる言葉の掘り下げ
・朝食レシピや絵画作品など、朝食をあらゆる角度から楽しめる構成
◇こんな方におすすめ!
・「朝食」が大好き
・食文化を学びたい
・西洋の文学作品が好き
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
原書房
- 感想投稿日 : 2019年11月20日
- 読了日 : 2019年11月20日
- 本棚登録日 : 2018年12月20日
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