キスは白衣をぬいでから (花丸文庫)

著者 :
  • 白泉社 (2001年5月17日発売)
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感想 : 1
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循環器外科医と検査技師のお仕事BLです。
大学病院の第一線で働いていた攻が、親の病気により実家の医院を継ぐため過疎地の郷里へ戻るところから話は始まります。
大学病院での最先端高度医療と、過疎地の田舎の町医者。その違いを知ることが出来ます。

町医者が難易度の高い患者を診ることが出来ないのは何となく分かりますけど、最先端医療を学んできた医者が、単なる風邪を診ることが出来ないのは想像できませんよね。
それを本作で「そういうことか」と実感。

「人間が生まれてくるって奇跡なんだよ。母親の胎内で受精したのが別の精子や卵子だったら別の人が生まれていたんだ〜精一杯生きて欲しいよ」
作中での攻の台詞を一部抜粋しましたが、これを読んだときに胸が熱くなって涙が出ました。

都心部にいると、病院が混んでるとか待たされることに不満を覚えるけど、すぐ行ける距離に町医者がいて、さらにいくつかの総合病院があって自分で選択出来る。
それって恵まれてるんだなぁ〜って本作を読んで思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BL小説
感想投稿日 : 2021年5月10日
読了日 : 2021年5月10日
本棚登録日 : 2021年5月10日

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