文庫 ソーシャル物理学: 「良いアイデアはいかに広がるか」の新しい科学 (草思社文庫 ぺ 3-1)

  • 草思社 (2018年10月3日発売)
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ビッグデータの解析で明らかになった人々の行動パターンから、「アイデアの流れ」の活性化とそれによる組織や都市の改善方法を論じている。
組織の成果も都市の発展も、新しいアイデアの探究と試行をどれだけできるかにかかっており、独りよがりな方法や他人(他組織)の単純な模倣からは最適解を見出せないということがわかった。(これを議論の前提とした色々な検証も挙がっていたが、個人的にはこれ自体が大きな発見であった)
組織の改善は仕事にも役立ちそうな内容であった。
・成果を出すチームは、ミーティングでの各自の発言量が同程度
・リーダーと各メンバーの間だけのコミュニケーションでは不充分で、全てのメンバー間での交流が必要
等。
数学的な説明にはついていけなかったためその点では本書の良さを味わいきれていない。が、そのような読者も想定して数学的な説明を巻末付録に寄せてくれているのはありがたい。(本文に出てきていたら読むのをやめてしまったと思う…)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年1月22日
読了日 : 2023年1月22日
本棚登録日 : 2022年6月8日

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