私は本が好きなので、本や図書館、本屋を題材とした作品に出会うととても嬉しく思います。今回本作を手に取ったのは、本屋を目的もなくうろうろとしながらさまざまな本を見ていた際に出会ったからです。
本が昔から好きなのに何故か“状態が悪くなった本を直す”という概念が今までの私は完全に欠落していたので書籍修復師という単語がとても新鮮で、それでいてなぜ今まで“本を直す”という概念が私になかったのかとても不思議に感じました。
物語と自分を重ねる経験は私にもあるので「身体は現実に生きながら、心は物語に囚われてしまう」ことが現実世界で起こってもおかしくはなく、すこし怖いです。
本作では実在する作品に絡めてストーリーが進むので、それらの作品も少し気になります。すでに本作に登場する作品を知っていたら、よりストーリーを楽しめるだろうなと思いました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年12月10日
- 読了日 : 2022年12月10日
- 本棚登録日 : 2022年12月10日
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