緑の天幕 (新潮クレスト・ブックス)

  • 新潮社 (2021年12月22日発売)
4.22
  • (24)
  • (16)
  • (6)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 383
感想 : 20
4

幼馴染のイリヤ、ミーハ、サーニャを軸に、彼らと交わるたくさんの人生の断片から、ソ連の二十世紀後半という一つの時代を描いた長い物語。
数々のエピソードを通して、その国その時代の大きな流れが静かに押し寄せてきた。
時間をかけて読めてよかった。

反体制運動に関わる人もそうでない人も、様々な思いがあってそれぞれ生きている。
多くの人が文学を愛していて、それが拠り所になっているのがとても印象的だった。
その下地を作った、子ども時代にシェンゲリ先生と文学ゆかりの場所を巡る〈リュルス〉活動をしていた頃が一番よかったな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説・歴史もの
感想投稿日 : 2022年4月17日
読了日 : 2022年4月17日
本棚登録日 : 2022年4月2日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする