幼馴染のイリヤ、ミーハ、サーニャを軸に、彼らと交わるたくさんの人生の断片から、ソ連の二十世紀後半という一つの時代を描いた長い物語。
数々のエピソードを通して、その国その時代の大きな流れが静かに押し寄せてきた。
時間をかけて読めてよかった。
反体制運動に関わる人もそうでない人も、様々な思いがあってそれぞれ生きている。
多くの人が文学を愛していて、それが拠り所になっているのがとても印象的だった。
その下地を作った、子ども時代にシェンゲリ先生と文学ゆかりの場所を巡る〈リュルス〉活動をしていた頃が一番よかったな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
時代小説・歴史もの
- 感想投稿日 : 2022年4月17日
- 読了日 : 2022年4月17日
- 本棚登録日 : 2022年4月2日
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