多重都市デリー: 民族、宗教と政治権力 (中公新書 1160)

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  • 中央公論新社 (1993年11月1日発売)
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感想 : 5
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インドの首都デリーの研究本。
デリーという都市の政治・軍事都市としての機能をインド史と照らし合わせながら読み解いていきます。

ガチな都市研究本でありながら、前半の著者さんのデリーの滞在生活を振り返っての回想部分は、都市案内としての十分おもしろいのです。
特に著者さんが相当な遺跡マニア、、、ちがう、研究家であるため、デリーの観光名所「ラールキラー」を始め、建造物の歴史的価値をがっちり解説しています。
マニアすぎて、「ムガール帝国歴代皇帝の墓」なんてめちゃくちゃレアなものまで解説されています。いや、普通の観光客はそんなところいかないから(※あくまでの観光ブックではありません)

普通の旅行記にはないアカデミックなアプローチがほしい人におススメです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 旅行
感想投稿日 : 2011年9月4日
読了日 : 2011年9月4日
本棚登録日 : 2011年9月4日

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