佳人の背負う過去を明らかにする、重い内容です。
両親が何故自殺に到ったのか、それを知ることで
次に進めるとはいえ真相を知ることは勇気がいる事だと思いました。
たおやかで儚げなのに芯の強い佳人にますます惹かれます。
傍で支えてくれる遥がいてくれたから困難にも負けなかったのでしょうけれど。
辛い事はできれば封印しておきたいのが人の常だと思うのですが敢てそこに触れて、納得して生き抜こうとする佳人が素敵でした。
佳人たち一家を不幸のどん底に落としたある人物の執念は恐ろしいです。
しかし自分のした事は自分に返ってくる、のですね。
哀れな最後でした。
佳人の優しさは両親に沢山の愛情を注がれていたからなんだなあと折々につき思います。
今回の事で遥と佳人の仲もぐっと近くなりましたし、重い内容ではありましたが読み終えて清清しかった。
人と人との絆のありがたさも感じました。
次巻は事件色のあるお話との事。
楽しみです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
遠野春日
- 感想投稿日 : 2011年10月22日
- 読了日 : 2011年10月22日
- 本棚登録日 : 2011年10月22日
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