いつもふたりきりで (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 二見書房 (2009年1月20日発売)
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本棚登録 : 102
感想 : 22
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貴族の娘クラリッサは極度の近視で眼鏡がないと何も見えないのだが、美貌が損なわれ求婚者がいなくなる、と継母に眼鏡を禁じられてしまった。
以来、社交界では相手の顔すら判別できず失敗続きで求婚者たちは去っていくばかり。
ある日、そんな彼女にダンスを申し込む男性が―
かつて天使と評された顔に、戦争で醜い傷を負って以来社交界から遠ざかっていた伯爵エイドリアンだった。
やがてふたりは継母の目を盗んで逢い引きを重ねるようになるが…
エイドリアンはクラリッサの周りの事故の多さに不審を感じ始め―
ユーモラスなラブロマンス。

主人公ふたりが相手を想うあまりに自分の外見上の欠点を必要以上に深刻に考えて、じれったいけど可愛らしくて微笑ましい-
ヒロインが素直で無垢で知りたがりだから意外とホットでした-
周囲にも極悪人がいなくて善人が多いです。
事件も犯人バレバレだし、簡単に吐露しちゃうし許しちゃうし…継母に関しては特に、ちょっとどうよ?と思わなくもないけど…そういう優しい物語世界なんだと納得。
しかしこのタイトル…原題のLove Is Blind恋は盲目のままで良かったのでは?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年12月18日
読了日 : 2015年12月18日
本棚登録日 : 2015年12月18日

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