とある飛空士への追憶

著者 :
  • 小学館 (2011年8月9日発売)
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本棚登録 : 364
感想 : 53
5

少し遅い夏休みに、改めて新装版を読んでの感想。

6年前に文庫版を読んだ後に新装版も購入したものの、再読すると初めて読んだ時の感動が薄れてしまうような気がして、そのまま書棚の肥やしになっていた。

しかしどうやらそんな心配は無用だったらしい。改めて、名作は時が経っても名作だと感じた。

世界観やストーリーはどこか既視感があり、取り立てて奇抜ではないものの、ページを繰る手が止まらなくなるのは著者の筆力のなせる技だろう。世俗から離れてただ物語を楽しむという読者の醍醐味を堪能させてもらった。

作者自身が語る通り、ラピュタとローマの休日からインスパイアされて書き上げた小説だそうだ。願わくば同じように、世代を越えて愛される作品になってほしい。




読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年9月9日
読了日 : 2019年9月9日
本棚登録日 : 2019年9月9日

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