真面目で融通がきかない裁判所事務官が怪しい隣人のタバコが大麻かと疑うことがきっかけでなんやかんやある話。
弟の自殺を信じられない裁判所書記官が理由を探すためにその理由を知ってて隠している刑事と二丁目をうろうろしてなんやかんやある話。
右のおふたりともが正しい人で、それは時として危ういものだけれど、それに気づけたのが事務官で、受け入れてくれる人がいたのが書記官ということであってるのかな。
行間を読ませる作風の作者さんなので、その行間を読むのが苦手な自分にはなんやかやとまとめるしかできないが雰囲気は好きなんです。
もう一つの連作短編は中世欧州っぽい時代もので、絵描きを夢見る領主三男坊が良くない噂で爪弾きにされている天才絵描きに魅せられて逃避行する話。
ポールへの救済があってよかったが、心理描写とは別のところでの行間が読めず(墓守の犯罪に加担している自覚はあったのか、じいさんのお金の出所はなんだったのかとか)、なんだか感情移入がしにくかったのが残念。
何度も読み込めばまた違ってくるかしら。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
BL系
- 感想投稿日 : 2021年1月11日
- 読了日 : 2021年1月11日
- 本棚登録日 : 2021年1月11日
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