シンプルに考える

著者 :
  • ダイヤモンド社 (2015年5月29日発売)
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気になるセンテンス
028 ビジネスとは、求める人と与える人のエコシステム(生態系)
大切なのは、人々が求める能力を感じ取る能力と、それを具体的なカタチにする技術を磨き続けること
ビジネスをこれ以上にシンプルに表現するものは確かにないのですが、そこで大切なことである能力、技術をどうやるかでみなどんどん複雑に、より難しく考えてしまうのですね。

032 ビジネスの本質は音楽に近い
このひとにとってはそうだったのでしょう。結局ビジネスとはそのひとに一番いい影響を与えたものに置き換えられる存在となるというのが大切なのですね。それは結果の形としては、ビジネスがあるから「音楽に向かえる」とか、ビジネスやっていれば「音楽は我慢できる」とか、それぞれに置き換えるといってもパターンがあるような気がします。

037 経営とは管理であるという「固定観念」を捨てる
いまとなってこれは全くその通りだと思います。振り返ってみるとそれを実感するために最初の転職をしたのだと思いますし、それでもまだ甘々だと思ったからこそ、管理マンとしてはより厳しい世界へ進んだのだと思っています。

045 ほんとうに優秀な人が求めているのは、お金でもなければ「地位」でもなく、業界トップの「すごい人」と一緒に働くことだからです。
贅沢な時代にほんとうになりましたね。しかし、こういう人たちの数は今後も増えていけるのか、日本。アジア諸国の急速な発展をみるに日本人のこの贅沢がいつまで続くのか、と別の意味で不安に思っています。

059 「幸せ」とは誰かに認められたいと願っている。
ここまではまったく同意ですが、それが何を通じてなのか、によって仕事への打ち込み方が変わってきてしまうのも事実だと思います。上記の「音楽」で絡めるならば、別に仕事はあるけれど、趣味なのかセミプロなのか、プロなのかというレベルの友人もいて、彼の幸せはそこにあったりします。

079 確信が持てるまで考え抜く
これが上に立つものとそうでないものとの大きな違いなのではないですかね。いまはネットなどで、いくらでも悪魔の「簡単解」が出てきますからね。しかもありきたりで面白さのない解が。

091 重要なのは、クリエイティブな能力を発揮してヒット商品を生み出した後は、オペレーション部分に引き継いでもらうということ(成功を捨て続ける)
この感覚はまさにこのiT業界にきて学んでいることですが、難しいけれど大事なことなのですね。「新しい価値」を生み出すとは、まさにそういうことなのですね。

122 意思決定はできるだけ現場で行った方がいい
軍隊での昨今の統制を引き合いにだしていますが、おそらく第二次大戦のときももう少し、現場に指揮権をあたえていれば犠牲はすくなかったのかも、というのは戦争映画でのうろ覚えですが感じますね。 いま議論している憲法9条議論なんて、まさに現場の自衛官がどう思っているのでしょう。

135 ビジョンを求めてしまうと将来への危機感が失われる
つねに将来への不安を思うときのもやもやはこれだったのだと、言葉にされると明快ですね。この著者はやはりすごいと思います。

162 会議を増やす人を排除する
かなり思い切った提言ですが、会議も組織もすくなければすくないに越したことはないと私も思います。それをいじっただけで成功、責任を逃れたひとを私の経験からもたくさんみてきています。

175 ベンチマークをした商品のなかで、ユーザーにとって最も重要な価値にフォーカスすし、それをとことん磨き上げる。そしてはじめて真の差別化をうむ
まさにこれですね、だからこそいちばんうちの昇進の重要な価値を売ってきた人間にさらに悩んで、苦しんでもらって、真の差別化を考えてもらいたいのです。 いまの商品をとにかく売りまくりましょう。

191 ユーザーは「本当の答えを教えてくれない」のだから、深く掘り下げて「本当に求めているものは何か」を自分の頭で考え抜くこと
この視点、やはり軽く表面的ではありませんか。 考え抜く、やってみるべきですね。かんがえてみれば前の会社の代表もこればかりを考えていたような気がします、最初は証券のネット取引に関して。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2015_ビジネス
感想投稿日 : 2015年7月2日
読了日 : 2015年7月2日
本棚登録日 : 2015年7月2日

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