言語学者のハカバくんが、多種族が住む魔界で言語学のフィールド調査をするという設定。
最初の頃は、言語って音声だけでなく、いろいろな手段の可能性があるのかー、とか、相手の言語の体系を知っていないととんでもないことになっちゃうのねー、とか、ハカバくん、大変〜!とか、ちょっとコミカルな部分が目についていたけれど、フィールド調査が進んでいくにしたがって、種族間の言語だけでなく、「考え方の違い」に関連してハカバくんが考察し、悩み始める、という感じになってきています。
これは、異世界だしフィクションの世界だけれど、ふとリアルな「地球」を見渡してみると、同じ「人間」でも、言語だけでなく「考え方の違い」を持っている人たちと本当の意味で分かり合えることはできないのでは?と考えさせられることも多くなっていて、あながち「フィクション」とは言えない問題提起だったりするのかも…、と考えさせられてしまったり…。
1巻の頃は、ぽーっとした感じの主人公だったけど、5巻では、サバイバル感が出てきて、もしやちょっとかっこよくなってきたり?
巻末についている、博士(ハカバくんの先生)のフィールド調査時の話も、確信をついた伏線になっているっぽいので、気が抜けない。
この先、どうなっていくのか楽しみ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2023年7月13日
- 読了日 : 2023年7月13日
- 本棚登録日 : 2023年7月13日
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