すべての愛しい幽霊たち (海外文学セレクション)

  • 東京創元社 (2019年4月11日発売)
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本棚登録 : 126
感想 : 10
3

★3.0
全12編が収録された短編集。ダイアナ妃にチェーホフ、トニー・ブレア等、著名人を取り上げている作品が多め。が、彼らを特別視することはなく、市井の人々の目線で綴られる。私的には、愛と記憶は部分ではなく全身に存在すると悟る「デニス・ノーブルの心臓」、同じ電車に乗り合わせた人々をオムニバス的に綴った「大切なものがある」が印象的。また、全体的に小難しくて理解できない部分も多かったものの、面白いくらいに情景だけはイメージできた。特に、表題作のアンジェリカと亡き人たちの暮らしに、ほっこりと優しい気持ちになる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  マ行
感想投稿日 : 2019年8月4日
読了日 : 2019年8月4日
本棚登録日 : 2019年8月4日

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