★3.0
全12編が収録された短編集。ダイアナ妃にチェーホフ、トニー・ブレア等、著名人を取り上げている作品が多め。が、彼らを特別視することはなく、市井の人々の目線で綴られる。私的には、愛と記憶は部分ではなく全身に存在すると悟る「デニス・ノーブルの心臓」、同じ電車に乗り合わせた人々をオムニバス的に綴った「大切なものがある」が印象的。また、全体的に小難しくて理解できない部分も多かったものの、面白いくらいに情景だけはイメージできた。特に、表題作のアンジェリカと亡き人たちの暮らしに、ほっこりと優しい気持ちになる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
マ行
- 感想投稿日 : 2019年8月4日
- 読了日 : 2019年8月4日
- 本棚登録日 : 2019年8月4日
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