毎月最初の日曜日、マイロは、お姉ちゃんと地下鉄に乗って出かける。いつも、期待と不安で緊張するので、気持ちを静めるために、まわりの人の生活を想像して、スケッチブックに絵を描く。
隣に座っていたおじさん。ジャケットやナイキのシューズを身に着け、髪の毛をピシッと分けた男の子。ウエディングドレスの女の人。車両でショーをするダンサーたち。これらの人たちについていろいろ想像したが、マイロは、自分のことを周りの人は本当にわかるのかと考える。
そして、目的地に着いたマイロは、同じように、刑務所へのセキュリティーゲイトに並ぶジャケットの男の子を見つけて驚く。マイロは、電車で男の子に会ったとき、男の子が王子様のような生活を送っていると想像していたから。
おかあさんに会って、ようやくマイロは安心する。そして、マイロは、おかあさんのために描いた絵「家の前で、三人で、笑ってアイスクリームを食べる」を見せる。
(39ページ)
※まず、刑務所におかあさんがいる子どもの思いをあまり考えたことがなかったなあと、気づいた。すべての子がマイロのように思っているかわからないが、そう思う子どもの願いが叶いますように。
そして、マイロの言葉「見かけだけじゃ、その人の本当のことなんてわからないんだ。」がいい。第一印象で決めつけてしまうことってあるなあ。自分を戒めたい言葉だった。
読書状況:積読
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カテゴリ:
普通絵本
- 感想投稿日 : 2022年9月10日
- 本棚登録日 : 2022年9月10日
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