中学生がイスデザインのコンクールに取り組むお話。
YA作品は同じような題材の使い回しが多いなか、切り口が斬新でいいなと思った。
作品の構造は、何かに一生懸命に取り組む、親との確執(元イス職人のじいちゃんは味方)、良き友人との出会い、ぶつかり合いと成長、ほかの人と少し違うというだけで、遠ざける周囲などYA作品の王道。
最後、結果を出して親が認めてくれるのかと思いきやそういう訳ではないという現実のほろ苦さを突きつけているのも児童書との差別化ができていて、よいなと思ったポイント。
プロダクトデザイナーの作者の資質が存分に生かされた作品だと思う。
タイトルの105度は心地よいイスの座ったときの角度のこと。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
図書館
- 感想投稿日 : 2018年7月6日
- 読了日 : 2018年7月6日
- 本棚登録日 : 2018年7月6日
みんなの感想をみる