中巻は昭和41年10月から44年6月まで。
百合子さんの擬音の表現が好きです。
「きらきら」ではなく「きらきらきらきら」と2回繰り返すのは、癖なのかしら。
それがなんだか少女のようで、ときめいてしまいます。
うさぎが葉っぱを咀嚼する音を「じぶじぶじぶじぶ」と表現するところとか、とても好き。
また、夫・泰淳との関係もすてきだと思います。
トンネル内のオレンジ色の灯を浴びると、夫は外国にいる感じがすると言い、妻はお風呂に入っている感じがすると言う。
そんな何気ない夫婦の会話が綴られた日記に愛おしさを感じます。
この巻では、愛犬・ポコの死が綴られていますが、そのほかにも野生動物たちの死へのまなざしも印象的でした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ。
- 感想投稿日 : 2023年8月29日
- 読了日 : 2023年7月23日
- 本棚登録日 : 2023年8月29日
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