セラピストのための自殺予防ガイド

制作 : 高橋祥友 
  • 金剛出版 (2009年12月25日発売)
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感想 : 2
3

うつが多い職業に来年から就くため、自殺者の心理を理解しようと読んだ本。

120Pまで流し読み。眠かったので全部読めなかったが、1章の日本の自殺者に関する世界との比較は参考になった。


以下、メモ
自殺率とは10万人に対する年間自殺既遂者数のこと

【日本】
年間自殺者数は交通事故死亡者数(5155人)の約6倍で32249人(2008,内閣府)
未遂あるいは既遂一件につき、最低でも強い絆にある5人が心理的な攻撃を受ける

男性の自殺率は女性の約2.5倍(2008,内閣府)
男性のピークは50-60歳で自殺率70前後

男性は「相談しても問題は解決しない」
「自力で解決しなければならない」
「他人に弱みを見せられない」
といった社会的制約が強く視察率が高い。

手段として首吊りが全体の6割

【自殺率の国際比較】(2004前後のデータ)
日本25 アメリカ11 ギリシャ3 タイ4
日本より多いのは、リトアニア、ロシア、ラトビア、ハンガリーで40前後
G8だと、伊英7 米11 カナダ13 独14 仏18 日25 露42

【社会人】
仕事をしている人の自殺者数は1.2/3万人(2009,警察庁)
極度の孤立感、無価値観、極度の怒り、諦めは、自殺の危険が高い。

【メモ】
Krumboltz, Levin「計画された偶発性理論」の文献より意訳/引用
---「キャリアの80%は予期しない偶然の出来事によって支配されるから、将来の目標を明確に決めて、逆算して計画的にキャリアをつくりこむのは非現実的。変化の絶えることのない現代社会においては優柔不断なくらいでよく、「未決定」(オープンマインドな状態)であることによって新しい学習が促進され、予期せぬ出来事を柔軟に受けとめることができる。ただし、機会を活かす能力として、好奇心/忍耐力/柔軟性/楽観性/冒険心が必要」

→ コレに対しては逆もあり得ると思った。逆算しないとなれないキャリアも存在するし、決めてかかる事で目標に向かって様々な問題を解決する力も身につくはずである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年1月24日
読了日 : 2012年1月24日
本棚登録日 : 2011年11月26日

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