会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方

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  • 東洋経済新報社 (2018年6月15日発売)
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個別株投資に向けた勉強本として読んでみた。※2018年出版本
化け株スクリーニングの基本的な閾値を確認できてよかった。

以下、気になった情報などをメモ。

=== サマリ
・10倍株を見つけるポイント4つ
 ①売上高「4年で2倍」 = 増収率20%超
 ②営業利益率10%超 ※TOPIX平均、業種別平均を参考に。
 ③オーナー経営で筆頭株主 ※注:投資ファンドや親族が筆頭株主
 ④上場5年以内
・10年前の時価総額倍率ランキング50位(テンバガー候補)の内、
 ・上場5年未満 61%、10年未満 18%
 ・経営形態オーナー系 80%
 ・時価総額50億未満 35%、100億未満 29%、500億未満 32%
・売りの基本:購入時の前提が崩れた時に売れ!
  ※子供にも説明できる明確なストーリーで売る。
   会社の魅力、成長性、弱点などを整理する
・2つの銘柄の内1つを選択しなければいけいない場合
 →迷わずPERが高い銘柄を買う(PERを期待値として見る)
・3月決算企業は5月上旬〜中旬にかけて、前期決算と今期の会社予想を発表する
 → 証券アナリストや四季報記者はこれを受けて、
  独自の業績予想を立て、それが夏号(6月中旬)に反映される。
 → 市場が気づく前に自身の業績予想を立てていち早く仕込むべし!

— 手を動かして気づきを得る
①適時開示情報閲覧サービス(TDnet)で決算短信を見る
②決算短信と四季報春号の業績数字を比較する

— 相場が大きく下落した時の銘柄選択
①日経平均やTOPIXの下落率を大きく上回って下落した銘柄
②下落相場でもしっかり業績を出している企業
③下落局面で自社株買いをする企業

・テーマを探す方法として、以下リストを作成し、業種を確認
 ・株価の上昇率(3ヶ月)の高い順にして
 ・年初来の高値と安値に注目



===  本の要点
・過去最高益をつけた前後1年で株価も高値をつける傾向あり
・小型株1000億円、中型株5000億円

— 10倍株探しのポイント4つ
 ①売上高「4年で2倍」 = 増収率20%超
 ②営業利益率10%超 ※TOPIX平均、業種別平均を参考に。
 ③オーナー経営で筆頭株主
  ※売る前提の投資ファンドが筆頭株主
   筆頭株主に親族がズラリな相続対策株は要注意
 ④上場5年以内

★10年前の時価総額倍率ランキング50位(テンバガー候補)の内、
 ・上場5年未満 61%、10年未満 18%
 ・経営形態オーナー系 80%
 ・時価総額50億未満 35%、100億未満 29%、500億未満 32%

・海外売上比率50%超でグルーバル化目安
・買いの基本:分散投資で20銘柄目安
★売りの基本:購入時の前提が崩れた時に売れ!
  ※子供にも説明できる明確なストーリーで売る。
   会社の魅力、成長性、弱点などを整理する

— 10倍株はこうして見つけろ!事例編
・業績と株価の伸びが一致する「業績相場」
・株価が先行きの期待を織り込んで上昇する「理想相場」
 ※株価10倍だが、売上や経常利益が2倍程度など

— お宝銘柄を見つけるための常識・非常識
・PERは期待値として見るか、指標として見るかで判断が逆転する
★2つの銘柄の内1つを選択しなければいけいない場合
 →迷わずPERが高い銘柄を買う(期待値として見る)
★3月決算企業は5月上旬から中旬にかけて、
 前期決算と今期の会社予想を発表する
 → 証券アナリストや四季報記者はこれを受けて、
  独自の業績予想を立て、それが夏号(6月中旬)に反映される。
 → ★市場が気づく前に自身の業績予想を立てていち早く仕込むべし!

— 手を動かして気づきを得る
①★適時開示情報閲覧サービス(TDnet)で決算短信を見る
 →業績数字がまとまっている1ページをしっかり見る
②★決算短信と四季報春号の業績数字を比較する
 →特に売上高、営業利益の前期実績と今期予想に注目

— 相場が大きく下落した時の銘柄選択
①★日経平均やTOPIXの下落率を大きく上回って下落した銘柄
②★下落相場でもしっかり業績を出している企業
 →業績予想に「上方修正 前号比」が含まれている企業
 →本業の稼ぐ力として「営業利益」
   財務活動を含めた企業の強さとして「経常利益」を扱う
  →持分持株の配当がある商社やキックバック(販売奨励金)
   がある小売は、営利と経利に乖離がないか要確認
③★下落局面で自社株買いをする企業
 → 経営者が迷いに迷って、最も安全で確実な資金の置き場を
   「自社株」と判断する → 自社の業績に自信がある証拠

— 政策・国策から相場を見つける
・★テーマを探す方法として、以下リストを作成し、業種を確認
 ・株価の上昇率(3ヶ月)の高い順にして
 ・年初来の高値と安値に注目

— 巻頭3ページの「各号のポイント」と巻末の「編集後記」
・各号のポイント
 →特に「市場別決算業績集計表」で全体の業績を確認し、
  同規模や同業種の銘柄と比較して優位性を確認する。
・A自己紹介:業種、上場した日、決算月、特色、事業構成を確認
・Bコメント:見出し、記者の貴重な「参考意見」を確認
・E財務CF :自己資本比率50±20、営業CFがプラスか確認
・J業績  :増収率20%超?営業利益率10%超?を確認

— 成長株と優良株と割安株
・成長株:売上高が4年で2倍
・優良株:安定的な株価上昇を続けている
・割安株:自己資本比率 70%超の健全、PBR 0.7以下の上昇余地残し株

— シクリカル株とV字回復株
・シクリカル株:市場関連株、景気循環株
 →素材株 :化学や鉄鋼、非鉄、ガラスなど
  エレキ株:半導体など(3、4年の周期)
  機械株 :設備投資のサイクルに影響を受ける
・株価サイクルは、減収増益で大底、減収減益で続落
         増収増益で続伸、増収減益で天井

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年3月23日
読了日 : 2024年3月23日
本棚登録日 : 2024年3月23日

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