タイトルを見て、愛着の話かな、と思って買いました。
ASDについての本ではあるけれど、そういう枠組みを超えて、母子の愛着がどのように形成され、あるいはされないのかが事例を通して非常にわかりやすく提示されている。
逆説的に、母子愛着がうまく行かなかった人が誤診されているだけでASDではないんでは?というケースも沢山載っている。
発達の文脈を離れれば、ここでいう甘えは愛着、アンビバレンツは葛藤にほぼ相当するだろうか。
主たる養育者の甘えに対する有り様が世代間伝播する、というのが豊富な実践から導かれており、端的に、母が変われば子も変わるんだな、という経験則がだいぶ補強された印象。
特に児童期思春期のクライエント本人にアプローチする現場の人には是非読んでほしい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年8月14日
- 読了日 : 2017年8月14日
- 本棚登録日 : 2017年7月8日
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