日本をフットボールネーション(サッカー先進国)化させることを願うシリーズの13巻では、プレイの差を生み出す環境要因についてメスを入れている。
物語そのものは佳境と言うか、天皇杯決勝の前半から後半立ち上がりの辺りまでが描かれているが、ここではシンプルなドラマが展開する形だ。
本気を出しきれていない一ノ瀬を挑発する沖と、ハーフタイムに叱咤するカナエ。二人によってようやく舞台が整ったところだろう。
一方で、メインとなるサッカーに関する知見としては、食事や睡眠への言及、フィジカルを最大限に生かすための基礎的な部分に多少触れている程度になっている。
この辺、どちらがメインかというのが難しい部分はあるが、ドラマ重視の巻ということで星四つ半相当と評価している。
ドラマ重視だと星を落とすという謎の評価になっているが、この作品はそうした作品だと思っているので仕方ないところである。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ドナドナ
- 感想投稿日 : 2019年3月20日
- 読了日 : 2019年2月28日
- 本棚登録日 : 2019年3月20日
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