20世紀初頭の英国を舞台に、「私を殺して」と乞う貴族令嬢アリス・ダグラスと、そんな彼女に仕えるメイドの九條華子の物語シリーズ第一巻である。
この一巻ではまだまだ物語は序章で、どのような形で物語られていくのかが定かではない印象だ。
貴族社会の中で異質な優しさを持つアリスと、彼女にまつわる醜聞。そんな彼女が拾い上げた、渡英してばかりの日本人の少女。
彼女らがどんな物語を紡いでいくのかは、次巻以降にまた描かれていくものだろう。
繊細なタッチで描かれた物語は、まだ行先不明ながら魅力を感じるものである。
ここでは星四つ半相当と評価している。次巻以降の展開に期待したい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ドナドナ
- 感想投稿日 : 2019年3月20日
- 読了日 : 2019年2月28日
- 本棚登録日 : 2019年3月20日
みんなの感想をみる