「漫画実写化には伊勢谷友介論」が飛び出す3巻である。
相変わらずの論調で、だいたいの人が知ってたり、意外に知らない名作だったり、微妙に知らなかったりする映画を紹介してくれている。
「ドラゴンクエスト ユアストーリー」のような(主に悪い意味で)評判を呼んだ話題作をやる一方、「ゴジラ」シリーズを二話連続でドーンと紹介したり、選ぶ題材の幅は広い。
特にゴジラでは特撮専門の「特撮作品について熱く語り合う部」が登場。
あちらの部長は恋愛少女漫画パロみたいな登場であるが(デザインもまた古き良き少女漫画感が)、無事邦キチに翻弄されていてほっこりする。
そんな邦キチもまた「黒執事」の大胆な設定変更実写化には困惑を余儀なくされていて、邦画の世界の奥深さがよく描かれているだろう。
邦キチが素っ頓狂なのではなく、邦画の世界がそもそも素っ頓狂なのだと知らしめてくれる一話である。
今回も楽しく読ませていただいた。星五つで評価したい一冊である。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ドナドナ
- 感想投稿日 : 2020年4月3日
- 読了日 : 2020年1月25日
- 本棚登録日 : 2020年3月25日
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