近代部落史-明治から現代まで (平凡社新書)

著者 :
  • 平凡社 (2011年2月16日発売)
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本棚登録 : 86
感想 : 10
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身近に明確に存在せず、だから積極的に知ろうとしないまま、いままで自分の意見を持てていなかった部落問題。この本を読んで、身近に存在するかしないかに関わらず、日本の近代を俯瞰する時に避けて通れない問題なんだと強く感じた。
また、人の中には他者を差別することで自己を保持する、本能に近い感情があると感じた。それは「優越感」とか「事故防衛本能」といった言葉に姿を変えて日常に巣食っている。
「自分より下」の人間を想定することで安心する人間の愚かさに情けなさと吐き気にも似た嫌悪感が湧き上がった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2012年6月19日
読了日 : 2012年6月19日
本棚登録日 : 2012年6月19日

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