仏教も密教もよく解ってない私なのだが『阿・吽』読んでると脳の中のどこかが研ぎ澄まされる感じがする。帰国して、意に添わぬことをしなければならなかった最澄が勤操和尚の肩でやっと泣けるところ、世の会社人と言われる人にも通じる場面だなぁ、って。切ないよなぁ、って。空海の「知」への欲求って、ある種の中毒者に見える。恵果大和尚の頭に食らいつく比喩描写のあの場面見てると、無欲の探究者の底知れなさがぐわっと迫って来て「怖い」って感覚になるの当然だろうなぁ、と。恵果って「果(実)」を「恵(む)」と言う意味があるのかな…
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
青年漫画
- 感想投稿日 : 2018年2月5日
- 読了日 : 2018年2月5日
- 本棚登録日 : 2017年12月11日
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