高校生のナナオは「先生」が自分に対して恋心を抱いているなんて全く気付いてなかっただろう、自分が誘い、身体を重ねるまでは。それさえも「彼女と出来なかったから」目の前のものに飛びついただけ、若く未熟で好奇心だけは旺盛な10代のナナオだから出来たのだろう。この瞬間が無かったら、ナナオは「何かが足りない」ではなく、何が悪いのか解らずに、人と別れ続けていたかもしれない。澤が種を植えなければ、ナナオには「絶対に理解出来ない人間の感情」が根を張り続けたかもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
BL
- 感想投稿日 : 2018年4月23日
- 読了日 : 2018年4月23日
- 本棚登録日 : 2018年4月16日
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