マスコさんの作品にはテンポの良いギャグが含まれるが、それと同じに乾いた切なさも加味されている。あくまでも「カラっと」乾いていて、ギャグとのギャップで習った感のない切なさ。
吾郎と宏の幼馴染中心の恋愛模様を描いた連作。高校時代に二人が憧れるサリー先輩は鉄次が好きみたい…と言う部分の拾い方がラスト数ページと言うさり気なさで時間の経過を見せられただけで「さらば青春の光」的な感覚になる。
「髪結い亭主」はマスコさん風任侠もの、「珍奇男」は陰間の話。
マスコさんの描く子供の、子供可愛い押しではない子供の描き方も楽しめる小粒キラキラな一冊。そして、ゴローは私の中ではCV:あんげん(笑)
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年8月21日
- 読了日 : 2014年8月21日
- 本棚登録日 : 2014年7月7日
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