「書ける人」になるブログ文章教室 [ソフトバンク新書] (ソフトバンク新書 23)
- ソフトバンククリエイティブ (2006年11月16日発売)
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心の中を覗き込み、自分をどう料理するのかちょっと考えてみる。
どういうキャラに設定したら本当のことが書きやすいか、考えてみる。すると「連帯を求めて孤立を恐れず」というコピーを、地でいけるようになる。
それは案外大切なことでないかと思う。
宇野千代はこう言っている。
先ず、「雨が降っていた。」と書く。或いは「隣の娘が泣いている。」と書く。
座ったその瞬間の、自分の身の廻りのことをスケッチする。何でもスケッチする。正確にスケッチする。それから、そのあとで、それらの具象的なことがらを抽象して、或る結果を書く。その順序で、凡てのことを書く。随筆になったり、小説になったりする。書くことは人によってそれぞれ違うが、先ず、最初は凡ての事柄のスケッチ、凡ての出来事のスケッチ、凡ての情念のスケッチをする。その結果が、人によって、天地雲泥の差があるとは、何と言う面白いことか。
宇野千代「文章を書くコツ」
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- 感想投稿日 : 2007年4月15日
- 本棚登録日 : 2007年4月15日
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