ほんわかした絵柄でキャラクター達の温かい交流を描く作品。
ただ個人的には、きれいな装飾刀の中身が竹光だった、みたいな残念な感じだった。
あるエピソードでアイテム制作のために希少な素材が必要となったところ、素材を巡って表紙のお二人がなんやかんやした後に、希少素材の代わりに何故か自宅の庭に生えてる植物が代用できちゃうという話があり、最初から庭の素材使えよ、と思った。ちょっと構成が強引過ぎる。
あとお互いの好き好き描写が多すぎる。貴方は私の大切な人。ああ大好き。キラリ(笑顔でキメ)、みたいな描写が毎回のように挿入されててうーん。もうちょっと他の要素とバランスをとってほしかった。
「もし落ちてしまっても、俺が先に落ちて受け止めるんで大丈夫です。」
この漫画を一言で表すならこのセリフ。狩猟君がヒロインのエルフを心配する、優しさいっぱいの言葉なんだけど・・・。ガリレオ先生の物理法則を歪めるほどの愛情に思わず笑ってしまった。なにより、まあファンタジーだから良いんだけどね、みたいな妥協を読者にさせたらいけないと思うの。
ファンタジー要素はほんの少し。
イチャラブがケーキホール1個分だとすると、ファンタジー要素はその上に乗ったメッセージ用のチョコぐらいの分量。読んでいて、その場の雰囲気で作った設定かなーという印象を受ける。ダンジョン飯みたいなのを期待すると✗。
絵は丁寧だし絵柄が話に合っていて好き。頭身が安定して狂ってるのは少し気になるけど。
まあ本来こんなひどい感想を書かれる漫画じゃないと思うけど、絵がバランス良くまとまっているだけに、お話の粗が目立ってしまった感じ。まだ1巻だし、次巻に期待させていただきます。
- 感想投稿日 : 2021年1月22日
- 読了日 : 2021年1月22日
- 本棚登録日 : 2021年1月22日
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