遺伝子治療にフランス詩人と難しそうなテーマに腰が引けてしまいそうだが、展開もスピーディーでテンポよく読める。一昔前のユーモアミステリーのような凸凹私立探偵が暗くなりがちなテーマをうまく料理していた。どんでん返しも用意されていたが、そこは予想の範疇だったのが残念。ただ提示された謎の全てが最後で綺麗に解決を見せる丁寧さは好感が持てる。ミステリーとはあまり関係ないが癌の辛さの叙述が印象的でどうしても忘れられない。
読書状況:読み終わった
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カ行の作家
- 感想投稿日 : 2011年8月16日
- 読了日 : 2011年8月16日
- 本棚登録日 : 2011年8月16日
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